ある日、自宅にいた長女より「家のトイレが流れない!」との連絡でした。
リモコンの電池交換、受信部の交換修理依頼などをしたこともあり、ある程度のイメージはあり、確認後修理してみました。
ひとまず流す方法
ひとまず流す方法として以下です。長女にもその場で連絡しておきました。
・リモコンが反応がない場合は電池切れや通信エラーの可能性がある
→手動で流すスイッチを使う(9個下の写真の部位)
・それでも流れなければ、水をバケツで組んで投入する
あるいは、上の蓋を開けて、中の部品をひっぱる
状況確認・応急処理
我が家のトイレは「TCF944E #SC1」という型番です。
20年くらいは使っていますので、機種としては以前のものになります。
型番で特にあまり検索しても情報はなく、一般論での対応です。
まずは状況確認です。
上蓋を外しました。
上蓋手前の部分はやや引っ掛かりになっているので、奥を先にずらして手前上方向にあける感じです。
*ちなみに左の黒いところはリモコン受信部です。
中を見るとこの状態です。
流すレバー(右端茶色)に、タンク蓋につながる鎖(黒い粒々の形のもの)がつながっていません。
下図の上丸部分の鎖の端が、下側の丸のところに接続されているはずですが、つながっていません。
鎖(樹脂製)が切れたことにより、接続するのに鎖の長さが足りなくなっていました。
ちなみに、リモコン動作であれ、手動であれ、、右のレバーが流す際には回転し、それに鎖が引っ張られつながった先の蓋が開き、水が流れる仕組みです。
しかし、今回は鎖がつながっていないので、蓋が開かず水が流れなかった、というわけです。
応急処理としては、紐を鎖にひっかけて
レバーに結びつけます。
これで流すのは大丈夫でした。
*この段階では気づいていませんでしたが、この鎖は「大洗浄」用と「小洗浄」用の2本あります。
今回2本とも切れていました。多分長らく片方切れていて今回2本目が切れたのだと思います。
交換部品の購入
検索して、修理部品をTOTOより購入です。
前述のように、樹脂製の鎖が切れたことが原因ですので、こちらの鎖をamazonにて購入しました。
ちなみに、この部品1個で十分長さがあり、大洗浄、小洗浄の両方の分に足りました。
修理開始!
修理開始です。
まずは止水栓を閉止します。
下図の壁から出てきて右に90度曲がるところの止水栓をドライバーで回し止めます。
家全体の止水栓もあわせてしめる、電源ケーブルも抜く、などするとより安全と思います。
*TOTOの公式サイトでの止水栓の説明はこちらです。
なお、下図の本体の型番タグのすぐ左にある薄いベージュ色の部分に給水フィルターがあります。
給水の問題がないかも気になるところですので、ついでに洗浄するとよいと思います。
*今回特に問題なしでした
止水栓で給水を止めたところで、手動スイッチで水を流し、タンクから排水します。
再度、上蓋を開けました。
作業性を確保するために、さらに左右2箇所ずつのネジを開けて、蓋を外しました。
薄い透明樹脂のカバーも外します。
左手前がややひっかかりがありましたが、特に外してしまって問題ありません。
*以前にリモコン受信部を修理したことがあり、その配線がはみ出ていたせいかもしれません。
下図は水が抜けた状態のタンクです。
*タンク給水としては、水がたまると中央左の白い丸(円筒)の部位が浮き、
そこにつながった腕部が持ち上がり、給水が止まるという仕組みです。
鎖を交換するために、つながった先に部分にある、タンク底の蓋部分の部品を外して取り出しました。
下図の部品ですが、青色の部分でタンクの底に引っ掛かっています。
水色方向につかんで持ち上げれば外せました。
*こちらにTOTOの別製品での手順書があります。
右上部の「玉鎖の確認と取り換え」を参考にして実施してみると同様にできました。
この部品を別角度にて。
前述の点ですが、取り出してみると、鎖が二本あります。
下図右上側の鎖が「小洗浄」用、左下側の鎖が「大洗浄」用です。
鎖の先が下図青丸の部分に引っ掛けて止められていますので、外します。
外した図がこちら。
「小洗浄」用の鎖はこちらの部品の中を通っています。
右面のストッパーを外し
さらに左面のストッパーを外します。
下図青枠のところが玉8個分が目安なのでしょう。そのまま修理部品にも適用しました。
下図が、この「流し小」部品の鎖交換後の図です。
青色が交換後、赤色が交換前の鎖長です。交換により鎖が長くなったのが確認できます。
さらに、流し大用も交換していきます。青部分が7玉ほど、水色部分が30玉ほどが目安と思います。
こちらも、そのもう一本上にある、新品鎖と交換しました。
交換後、元通り根元部分を固定しました。
この部品を元通り取り付け、鎖の先を水色枠で囲んだ部分のフックに引っ掛けます。
ここで止水栓を開けて、動作確認しますと、無事動作しました。
取り外しと逆の順番で、透明中蓋ー外枠ー上蓋と取り付けて、修理完了です。
最後に
説明書がないだけで、手順としてはそんなに難しくなかったかな、と思います。
同様なトラブルがありましたら、是非お試しくださいまし。
最後に、前述の交換部品を示しておきます。
参考になったようでしたら、こちらから購入いただけましたら幸いです!
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