いつもとは違って、何かと何かの境界にいる自分の、今考えていることを
【this year’s “around me”】として、書きたいときに、あるいは書けたときに、不定期アップしていきます。
◇episode-5:死にたい患者
◆マミは病棟で散歩をしたり、休憩室でお茶をして景色をみて、日々をすごしている。
週末には外来患者も来ないし、普段外来患者の来るスペースも散歩していいですよ、と看護師さんから聞き、ある日一緒にむかった。
しかし、患者が来ていないので、必要最低限にしか空調がはいっておらず、あまり快適ともいかなかった。
そんなある日お見舞いに行くと、マミは変わった入院患者さんに話しかけられ、「毎日死にたいと思っているんですよ」なんて言われたとのことだった。
しかも、1時間ぐらい話を聞かされたあげく「今日は楽しかった。また話をしようね」などとと言われて怖かった、とのことだった。
もちろんそんな話を聞かされて、マミの気分がいいはずもなかった。
マミってそんな話を聞くタイプだっけ?なんてことを思って聞いてみると、
「そうそう。半分無視をするような、空返事をするようなことをしたものの、わかってもらえなかった」とのことだった。
それ以来マミは散歩に行くときに、その患者さんがいないかを警戒するようになったそうだ。
そして、昨日は油断してたら話しかけられた、などと聞いたりした。
ある日、病院の先生とマミとの三者面談があり、マミがちょっと疲れていたので、時間になるまで休憩室にいて待っていた。
そうすると、パーカーを来た女性と、理学療法士さんが入院フロアを二人で歩いていた。
マミから聞いていた特徴から、この人がそうかも、となんとなくわかる。
女性患者が「いつも忙しそうですよね」というと、理学療法士さんは「この後のマッサージを頼まれていたのですが、急になくなって時間が空いたんですよー」と返す。
「じゃぁ、私にマッサージしてもらっていいですか。休憩室の椅子のところで」
理学療法士さんは「いいですよー」と返す。
その後も二人で話すが、何かがおかしい印象だった。
しゃべり方は普通だけど、人に何かを依頼することに存在価値を見出しているような印象を受け、何かどこかバランスにかけた人だなと思った。



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