いつかの季節の出来事を詰め合わせて”around me in elsewhere”としてアップしています。
◇episode-7:ユラユラ揺れて、何かを感じる
◆踊る方のクラブに行き、考え事をした。
以前住んでいたところでは、近所にいいイベントをやるクラブがあったから、月に1回は気に入ったイベントに行っていた。
なんとなく文章を書いている途中で行きづまったり、頭の中にまとめるべきことがあるとクラブに行きたくなる。
多分、単純作業の中で繰り返しユラユラと考えているうちに考えがまとまるような気がするからだろう。
お皿を洗うのだって、シャワーを浴びるのだって僕にとっては同じ作用があるのだけれど。
それとは続く時間が違うのかもしれない。
あるいは、夜で、音楽が大きな音で流れている中で、踊り疲れることで、脳の機能が微妙に低下して、考えをまとめるのに適した温度に辿りつくからかもしれない。
◆その日は、僕は音楽にあわせて揺れながら、ある友人のことを考えていた。
彼女は僕の前で何度も泣いた。
僕は彼女の悩みを相談され受け取ったのだけれど、いまだ解決には至らなかった。
揺れながら僕が考えていたのは素直な気持ちで、
僕にもっとできたことがあったのではないか、できたことはなんだったのだろうか、そんなことだ。
体を揺らしながら、頭の中に考えをユラユラ振り子のように揺らし、そうしてある考えに辿り着いた。
「それでいいや。できるだけのことはしたし、それが僕のベストだろ。それ以上は今はいい」
◆少し考え疲れ、踊り疲れていた。
加工されたライトから光が世界に射し込んでいた。
その光は僕の視線の左の斜め下から近づいてきては僕の上を通り過ぎた。
光の波は繰り返し僕に訪れ、僕はその光が比喩している何かを探していた。


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