ずいぶんと以前の話。
自分の周りの出来事を、自分のウェブサイトにアップしていました。
その中に埋もれた内容から、しばらく週一定期連載してみようと思います。
◇佐伯くんの引っ越し
◆先週末は入間くんの引っ越しを手伝い、今週末は佐伯くんの引っ越しを手伝った。
ふたりが結婚することになり、もちろん引っ越し先は同じ部屋だ。
入間くんの引っ越しは、引っ越し前の入間くんの部屋が一階で非常口のすぐ近くだったことで、非常に楽だった。
非常口の前に、同期の子のワンボックスカーをつけて、そこに荷物を積んで運ぶだけだった。
入間くんらしく、荷造りもきちんとされていたし、入間くんの頼んだ人手も4人あった。
◆佐伯くんの方はというと、彼女(佐伯くん)の住む女子寮の4階の部屋から、新居となる3階の部屋までだった。
佐伯くんの女子寮までは一個後輩の三村くんが、テニスに女子を迎えに行く途中に送ってくれた。
現地には業者の軽トラックが来ていて、業者の人と入間くんと僕の3人で荷物を運び、三村くんも冷蔵庫などはじめに重い荷物を運ぶのを手伝ってくれた。
◆彼女の寮の部屋には、佐伯くんのお母さんが来ていて、一週間前から荷造りをしていた、
だけどその荷造りがどうもいまいちで、段ボールでなく紙袋に少しずついれてあり、軽くて持ちにくい荷物を持って4階から1階まで往復したりした。
精神的な疲れも感じ、それほど重くもないような衣装ケースを運んで、4階から1階まで2往復したくらいで、汗をだくだくかいていた。
疲れ切った僕は「段ボールとかないの?」とか言わなくてもいいことを言っていた。
しかもの話、どれを運んでどれを捨てるかさえも十分に分別されていなくてまぜこぜに置いてあり、やっぱりこれは運ばなくていいとか、一旦運んでから捨てるか考えるような予定のようだった。
軽トラックに一通り荷物が積み終わり、新居に向かった。
佐伯くんのアメ車にも乗せられるだけ荷物を積み込み、入間くんの運転で向かったのだけれど、その車に乗り込みながら僕らは「荷造りがイマイチだったよな。あれは左脳型人間のやることじゃないね」などと言いあっていた。
◆軽トラックから荷物を下ろして新居の部屋に運び込んだところで、僕は出かける用事があったので、入間くんを残し、先に帰ってシャワーを浴びた。
僕は多分1.5リットルぐらい汗をかいていた。その間にその分ぐらい飲み物を飲んでいた。
その後、入間くんに聞いたところでは、佐伯くんの部屋にはまだ2往復分荷物が残っていたらしかった。
それはやっぱり紙袋だったのかな、尖った靴の空き箱もありえるな、と思いながら眠りについた。

さて、around meは毎週火曜日早朝更新予定です。よろしければまたチェックくださいまし!
上記画像は、赤いアメ車の前に立つ佐伯くん(3-4話からのイメージで書いてもらいました)


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