HP製 Pavilion 15-ab200のSSD換装

             
  • 2021.03.07
  •          
  • LifeHack
HP製 Pavilion 15-ab200のSSD換装

自宅での自分PCとして、HP製ノートのPavilion 15-ab200を使っています。
今回表題の通り、HDDからSSDへの換装を行い、高速化に成功しました。
その手順について写真多めで紹介します。

Pavilion 15-ab200はこちら(価格com)によると2015年12月発売日です。
HDDに保存された写真の中身などを確認すると、どうやら2016年10月頃に購入したようです。

SSD化の実施背景

購入当初からいまひとつ動きがわるくハードの不具合なのかな、と思う場面がありました。しかし、初Windows10で、本体の問題かOSの問題か切り分けできていませんでした。

動作としてはWindowsアップデートか、危ない橋をよけるすべ(やったらフリーズしそうな点)が身についたせいか解消された印象です。

しかし、PCの立ち上がりがなかなか遅く、今回測ると、PIN(ログインPW)の入力画面まで2分10秒でした。
すぐに起動したのち、Webブラウザ起動しデフォルトのGoogleまででは、3分30秒ほどです。

検索してみますと、HDDをSSDに変換すると、動作がずいぶん早くなる、という記載を発見。
*そういえば、会社のPCはおすすめされてSSDつきのものです。

最近になり、相方用のAcerのPCに関して同様な点を検索すると再度同じ結論に到達。
まずは、自分のPCからやな、ということで実施しました。

なお、同じ機種に関する実施例ということで、作業全般はこちらのサイトを参考にしました。
ただし、使用されたクローン化のソフトが現時点では、フリー版ではクローン化に不対応になっていました。そちらは検索して別なものを使用しました。

現状認識として、転送速度把握

まず、現状把握からです。
「SSD換装」で検索した先で示されていたのは以下2点であり、一般的に用いられるようです。

(1)Crystal Disk mark
窓の杜の当該ソフト説明サイトに説明がありますが、HDDなどのストレージのデータ転送速度を計測するフリーソフトです。

結果の見方はこちらなどを参考にしました。
下図を見ると、下段二つのランダムリードライトの値がよくないですね。

(2)Windowsエクスペリエンスインデックス
検索すると、こちらこちらに説明があります。
「WINSAT(Windows標準システム評価ツール)」とも呼ばれるようです。
この機能ではPCの状態(能力)を点数化します。

*具体的には、上記リンク先にあるようにコマンドプロンプトで「Winsat Formal」を実施し、「C:\Windows\Performance\WinSAT\DataStore」フォルダに実施結果である「(日付)Formal.Assessment (Recent).WinSAT.xml」を得ます。このファイルを「https://webmarks.info/ja/」にて確認しました。

今回問題となるのは、一番下の「プライマリハードディスク」の部分ですが、5.9です。HDDの場合は5.9が上限らしい、と何かのコメントで見ました。


上記2点を組み合わせることで、転送速度の問題があるのか、またそれはハードウェアの問題なのか、ということがわかるという認識でいます。

上記結果から、ハードウェアドライブの転送速度の問題がありそう、と認識しました。
そこで今回、HDDをSSDに換装してみることにしました。

SSDおよび外付けドライブケースの購入

今回、それにあたり購入したのは、SSD(右)、2.5インチのドライブケース(左)です。
amazonではSSDはこちら、ケースはこちらです。

中身はこちらです。今度は左がSSD、右がドライブケースです。

SSDは1TBのものとしました。
SSDには元のPCの中身をまるごとコピーすることとしていましたので、容量が同じかより大きい必要があります。


ドライブケースはSSDをPCにつなぐのに用いたほか、取り出したHDDを外付けHDDとして使用可能ともできるとのことです。
この点もあり、上記のドライブケースも購入しました。

SSDのフォーマットとクローン

作業としてはまず、現在のPCのHDDからSSDへのクローン化です。
*まるごとコピーをして、そのまま今までと同じ状態で使用する、ということです。
*特に問題なければ、Windowsの再インストール(クリーンインストール)をしてもよいでしょう。

まず、クローン元のHDDのフォーマット形式を確認しました。
一般的なフォーマットとしてGPTとMBRがあるようで、今回はGPTであることを確認しました。これを踏まえ、クローン先のSSDも同じ形式でフォーマットすることにしました。

次にSSDのフォーマット作業です。
SSDを前述の外付けケースに入れて、パソコンに接続し、フォーマットしました。
手順はこちらを参考に、実施しました。
*「スタートメニュー」→「Windows管理ツール」→「コンピューターの管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」
*「未割り当て」の領域上で右クリックして、「新しいシンプルボリューム」を選択

つづいてクローン化です。
いくつか検索先では、「EaseUS Todo Backup Free」の使用例があったので試しましたが、最新バージョンではクローンは有償版のみの対応でした。
*システムクローン、ディスクのクローンともに無償版では非対応となっていました。

そこで検索をしますと、SSD購入元のCrucialから公式提供のソフトで対応していることに気づきました。
話の順番が逆でしたね。


Crucialの公式のこちらで動画説明があります。参考に実施しました。
*ここの動画ページで、次の動画に進むには、ページ上部のメニューで移動です。
さて、ソフトは動画の中にダウンロードURLがあり、こちらでした。
現時点では、転送されて、ここにきて、Acronis True image for Crucialをダウンロードしました。

以降のクローン化作業は上記の公式にある動画(Step 2)を参考に実施しました。
*最後(動画の1分55秒)の「開始」を押しても、しばらく(数10秒?)始まらないので、ついもう一回はじめから押しなおしてしまいました。2回目でもしばらくはじまらず、やっちまったな、と思いました。
*落ち着いて待ったほうがよかったです。


PC解体、HDDからSSDへの差し替え

および次にPCを解体して、SSDへの差し替えです。

解体には、こちらの価格.comの書き込みを参考にしました。
また、そこからたどった書き込みに紹介の英語版のメンテナンスガイドを参考にしました。
*43-46ページ目(ページ番号35-38)に図がありますので参考ください。
こちらのガイドがネジの配置なども対応しています。

一応説明しておきますと、こちらにも別なメンテナンスガイドがあり、61ページ目に図があります。しかし、ネジの配置などが異なりました。

まず、電源コードを抜き、電池をはずします。
Crucialの公式動画(Step3)に説明があったので、電源ボタンを5秒押しで、放電させました。


背面のネジを8か所外します。電池パック下に4か所ネジがあり、そちらもです。

DVDドライブを抜きます

その下の銀色のネジ二つを外します(やや硬めです。ネジ山をつぶすかと思いました)

足のユニットネジを外します(左右の足に各1個)。

さらに、その下のネジが1足に1つずつありますので、外します。

下図の真ん中の楕円部分にシールがありますが、これを剥がします。

その下にネジがあり、これも外します。
7個上の電池を外した部分の写真を見ればわかりますが、左右対称の位置に、もう一箇所同じシール部&隠しネジがあります。

ここまででネジはずしは完了です。

次に、キーボード面に戻り、キーボードと裏蓋の境界にカードなどを差し込み、ふたを開けていきます。
小さいツメがたくさんかんでいるようで、気持ちよく取れていきます。
*はじめはもっと薄いカードをさし、そこにそわせてかっちりめのカードをさしました。

手前3辺を剥がして、キーボードが浮きました

こちらが右手前で、HDDが見えますね。
HDDには手前と奥にアジャスター(あるいはスペーサーともいうようです)がついています。この場面で自分は外しました。

前述の参考にしたサイトでは「このまま手を差し込んで、HDDのSATAケーブルを抜いてHDDを取り外す」としていましたが正直、なかなか抜けませんでした。
また、あとで気づいたのですが、この下側にHDDがあるのは、本来の位置である、上基盤側から脱落しています。
*元の取り付け位置をこの状態から理解するのはちょっと苦しいですね。

前述の価格comの口コミで「裏蓋は全面外れます」とあったので、そちらの方向へ転換することにしました。
それには、はがれていない、最後の1辺(奥の長辺)のところにも、カードをさし、同じように端から外していきます。

すると、無事下記のように、取れました。

基盤側

こちらがHDDドライブです。
アジャスターは先に取ってしまっていますので写っていません。

SATAケーブルをHDDから抜きました。結構硬かったです。

SSDにアジャスターを取り付けてSATAケーブルを刺して取り付け。

ちなみに、下図水色のアジャスター端部を黄色枠の奥側に差し込んで固定します。下側のアジャスターにもあります。
*前述の蓋を開けた段階でHDDが下側に落ちていたのは、ここが引っ掛かっていない、ということをさしていますね。

アジャスターはこちらです。右端の上側が出っ張ってますね。この部分です。
向きを間違えるとささりません。

蓋をしめる前に、ファンなどについたホコリを除去。
コロコロ言っていると思ったら、下図の小さいツメが一箇所われていました。
確認すると、蓋のあけしめのヒンジのわき部分でした。
*特に問題無し。

裏蓋をしめていきます。
後から外したキーボード奥から閉めていき、ネジを戻していき、取り付け作業完了。
*当初逆にしたので、キーボード奥が上手く閉まりませんでした。

起動確認および、換装前後の性能比較

交換作業が完了したら、早速電源ケーブルを刺し、起動です。

まず、一回立ち上がらずに数秒くらいで電源が切れました。
再度電源を入れると、「BIOSが何かセッティングを変えたことを認識しました。このまま起動しますか」みたいなメッセージが出て、ビビりました。

そのまま起動しましたら、まったく問題なく、起動しました。


やったー!

さて、前述のCrystal Disk Mark結果を変更前後で示します。

・変更前(HDD)がこちら。

・SSD換装後がこちら。

大きく転送速度が速くなったことがわかります。

続いてWINSATも。

・変更前(HDD)がこちら

・SSDへの変更後がこちらです。
一番下のディスクの転送速度が5.9ポイントから8.1ポイントへと大きくなっていることがわかります。

体感として、起動時間比較をします。

・変更前(HDD)

PC起動時のPIN(ログインPW)の入力画面まで:2分10秒
Webブラウザを即座にクリックして、Googleサイトまで:3分30秒

・SSDへの変更後

PC起動時のPIN(ログインPW)の入力画面まで:40秒
Webブラウザを即座にクリックして、Googleサイトまで:50秒

体感としてはかなり変わりました。
もう一台の相方PCもやってしまおうかな。

今回の購入品について

以上、なかなかの長文になりましたが(特定のPCの話になっていますが)、ご参考になったようでしたら、幸いです。

購入品リンクを再度示しておきます。
参考になったようでしたら、こちらから購入いただけますと幸いです。

・楽天での検索結果が当該型番にてこちら
・楽天での”ssd crucial 1TB MX500”(型番ではなく)での検索結果は
こちら
 *250MBとか500MBが混ざっていますので、ご注意ください。

・以下はamazonです。
 500GB版がこちら
 1TB版がこちら

なお、amazonのリンク先のところで容量選択できます。
また廉価版のBXの方も同じリンク先にあります。

 

前述のように大幅に立ち上げ速度が向上しました。
是非試してくださいまし!




LifeHackカテゴリの最新記事