◇episode-17:道の終わり
◆紋章に伸ばした手を少しずつ戻した。
戻した手のひらを見ると、紋章が手に刻み込まれていた。
手のひらにくっきりと鳥の紋章が浮かんでいた。
紋章の意味は「上空へと向かう鳥」だった。
壁の紋章は少し色を取り戻して見えた。
紋章は青地に黒い鳥だった。
◆僕はそろそろ立ち去るべき時が来たように思えた。
振り返り、唯一壁のない方向へと細長い路地を向かった。
路地は先で左に曲がっていた。
曲がった先の正面には太陽が見えた。
射すような光がまぶしくて少しひるんだ。
光に僕は照らし出されていた。
強すぎる光で目が見えなくなっていた。
目が慣れてくると、道はすぐ先で終わっていた。
道の終わりには壁が見えた。
壁には動物の石像が取り付けられていた。
石像は獰猛な目をした肉食獣をかたどっていた。
石像はありとあらゆる種類の肉食獣を混ぜ合わせたような形をしていた。
肉食獣の口の中に手を入れると、鍵穴が見えた。
ポケットを探ると鍵が出てきた。
鍵を差し込みまわすと、何かがガチャリと音を立てた。
左側の壁にドアが開き、その先に地下への階段が見えた。



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