【流体と黒猫】episode-8:光射すところ、黒いカーテン、気配

◇episode-8:光射すところ、黒いカーテン、気配

◆白い部屋の中でまぶしくて、目を閉じた。光は痛いぐらいに射しつけていた。
目を閉じていても、白い光が僕に降り注いできていた。
目を閉じて、光がまぶたの上に降り注いでくるのを感じていた。目を閉じていてちょうど気持ちいいぐらいの光の強さだった。
たとえ目を開けていても周りは真っ白で、見えるのは僕自身の影だけだった。

◆僕は目を閉じていた。目を閉じた僕には影は見えなかった。
影は目に見えないけれど、影は僕自身の中に入り込んでいた。
肉体感覚だけでも影がどこにあるかは感じることができた。

◆不意に周りが真っ暗になった。
突然黒いカーテンが下りたように、マブタに光を感じなくなった。
僕は目を開けたけれど何も見えなかった。目をならそうと僕は必死になっていた。

少しずつ目は見えるようになっていった。
目は見えるようになったけれど、僕は影がどこにあるか感じることができなかった。

◆真っ暗な中で背中に気配を感じた。
背中を叩くものがいた。それは黒猫だった。
僕はどこかにまた流れ着いているらしかった。
うつぶせの僕の背中に黒猫が手を伸ばしていた。

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流体と黒猫

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